気になる気になる その5
●映画
歴史を辿ってみると、メロドラマはもともとがメロディーのあるドラマという意味で、18世紀にイタリアで生まれました。
それまで社会を支配していた貴族階級の世界観を悲劇が体現していたとするなら、それは新しく台頭してきたブルジョワジーの世界観を担うものとして、フラフンスに移植されるや、大きく発達しました。
メロドラマのなかでは悲劇と異なって、神や宿命といった超越的な存在が人間に対して力を振るうということがありません。
ふとした出会いや、たまたま読まれなかった手紙といったふうに、すべてがどこまでも世俗的に、偶然の連続によって進行していきます。